NETAX

様々なジャンルのニュースから今夜飲み会で使える旬ネタをネタリストが人力キュレーション。コメント付きでわかりやすく紹介します。

人力情報キュレーションブログ - ネタックス

『芸能人はなぜ干されるのか?: 芸能界独占禁止法違反』の書評っぽいのを書いてみた。

日曜日だし、ゆるっと書評でも書いてみる。

2016年の年初に、今年の目標として「出来るだけ多くの本を読む」と「年間50本以上、映画を(映画館で)観る」を設定してみたわけだけれども、まぁ、全然出来ていない。特に映画部門が全くダメで、DVDは10本観たけど映画館には1回しか行けてない(泣)知り合いの映画好きも「今年は映画を50本以上観る!」と言ってたのを思い出して、昨日たまたま食事する機会があったのでその際に進捗聞いてみたら、「余裕で50本は超えそう(ニヤリ)」ってことで、なんだかとてつもない敗北感と共に自分のダメさ加減が際立ってしまった(泣)

まだまだ2月、ここから映画鑑賞は巻き返す所存です。


さて、本読んだり映画観たりするのは別にブログに書くためではないので、全てのものに対してレビューとか書評とか書くつもりが全くないのですが、面白かったりネタになりそうだったらという基準で書きたいとは思ってます。が、ほとんどない(笑)映画に関しては観てもいないので書けもしないのですが(DVDでは観てますけどね)本に関しては、まぁまぁ読んではいるものの「これは!?」ってものがあまりない。

そんな中、本日ご紹介するのは、例のSMAP問題が巻き起こった頃に、エスタブリッシュはあちゅうさんが「この本は必読!」とか言ってたのを思い出して何となく読んでみた『芸能人はなぜ干されるのか?: 芸能界独占禁止法違反』ってタイトルの暴露(?)本。ちなみにこれ、以前私がKindleを買った理由のひとつとしてご紹介した「Kindleオーナーズライブラリー」の対象本だったので、Amazonプライムの会員でかつKindle端末持ってるという条件クリアすれば無料で読めます。ちなみに購入すると1,250円なので、まぁまぁお得感ありました。


さて、どんな内容かを章立てから見て行くと......

第1章 干された芸能人
     干されたグラビアアイドル
     鈴木あみ
     セイン・カミュ
     水野美紀と松方弘樹
     川村ゆきえ
     眞鍋かをり
     小林幸子
     野久保直樹
     水嶋ヒロ
     沢尻エリカ
第2章 「芸能プロダクション」とは何か? 
     「ナベプロ帝国」
     法律上の芸能プロダクションとタレントの関係
     大原みどり事件
     ピンク・レディー
     芸能プロダクションとタレントとの関係
     音事協
     メディアタブー
     バーター・共演拒否
     ドラマ主題歌と音楽出版権
     芸能界の政治力学
     レコード大賞
     「悪徳プロデューサー」の系譜
第3章 抵抗の歴史
     戦前の映画界
     戦後の映画界
     五社協定
     山本富士子
     俳優グループ
     田宮二郎
     石原裕次郎
     『祈園祭』
     五社協定崩壊
第4章 ナベプロ帝国の落日
     渡辺プロダクションと竹中労
     陰り
     日本テレビとの戦争(月曜戦争)
     アグネス・チャン
     森進一
     沢田研二
     小柳ルミ子
     松本恵
第5章 ジャニー喜多川の少年所有欲求
     ジャニーズの男性アイドル市場独占
     ジャニーズの歴史
     郷ひろみ引き抜き事件
     田原俊彦
     木村拓哉独立騒動
第6章 「免許のないテレビ局」吉本興業
     吉本興業のお笑い独占
     芸人に情けのない会社
     ルーキー新一
     太平サブロー・シロー
     伸助労組
第7章 バーニングプロダクションと暴力
     語ってはならない会社
     暴力団との関係
     長戸大幸襲撃事件
     芸能界と暴力団
     フォーライフ・レコード
     暴力を必要とする理由
第8章 韓国、ハリウッド、声優業界
     韓国の芸能界
     アメリカのエージェンシー制度
     演劇界の労働組合
     ハリウッドの労働組合
     反トラスト法
     MCA
     タレント・エージェンシー法
     声優業界
第9章 芸能と差別
     三國連太郎

付 録 カリフォルニア州労働法・タレント斡旋業規制条項

って感じで、芸能の歴史、芸能プロダクションの歴史、その時々で世の中を賑わした事件などを例に様々な角度から分析されてて読み物としては十分に面白い仕上がりだったと思います。登場するタレント名もこれまでの暴露本に比べると知ってる名前も結構あるのではないかと思います。一般人が薄々感じてる芸能の世界を明文化したという感じでしょうか?ただ、後半部は法律の引用なども多く法律の素人の私的には読みにくさと手抜き感は否めなかった。もちろん、法律知ってないと理解出来ないというのもわかりますが、そこは文章として読ませて欲しかったな〜と。

日本の芸能界の問題点、韓国の芸能界の問題点、米国のエンタメ業界の仕組みなど、全く知らない人が読めば目からウロコな話もあると思いますし、それを知った上でテレビを見たらこれまでの見方とはちょっと感情が変わるかも。もちろんゲスな方向に(笑)これまで通り、テレビの中の世界はファンタジーであって欲しいと思ってるみなさんにはオススメ出来ません。

個人的には続編希望で、ネットが登場しYouTuberの登場、Instagramerの登場など、これまでのタレントとは別軸のタレントが突然登場するいま、芸能界とかテレビとかってどうなって行くのか?!プロダクションはどう変わるのか?変わらないのか?そういう視点で続編書いていただけるとまたぜひ読ませていただきたいと思ってたりします。

そんな感じです。


芸能人はなぜ干されるのか?: 芸能界独占禁止法違反
鹿砦社 (2015-09-24)
売り上げランキング: 211


【追記】
いきなりの追記ですが、この↓記事読んで思わず自分でボソっとつぶやいたことが自分的に面白かったのでメモ的に書いておこう。

とりあえず、イケハヤさんにおかれましては、高知のトマト御殿に1回銃弾とか打ちこまれてみたらいいと思います。で、それでも同じことが言えるとしたら自分で自分を褒めてあげてください。たぶん、そんなことは起こらないと思ってるでしょうし、100%起こらないですけど、安全圏から適当なこと言ってるだけでは面白くもないので、もっともっと本気で煽って欲しいですね。で、本気で煽った結果、芸能プロダクションの怒りを買って四国の田舎まで攻めて来られるくらいのことやって欲しいです。そしたら全力で応援しますよ。ネット上で(笑)