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様々なジャンルのニュースから今夜飲み会で使える旬ネタをネタリストが人力キュレーション。コメント付きでわかりやすく紹介します。

人力情報キュレーションブログ - ネタックス

ニュースをタイトルで判断したり斜め読みするのは危険だと思った話

情報過多ないま、自分にとって必要な情報かどうかを判断するために、タイトルで判断するとか斜め読みする技術というのはとても重要です。いわゆるキュレーションスキルってやつ。しかし、なかなかこれがわかっていない人も多くて、いわゆる、釣られる人が後を絶たないのも事実。

釣られた方からしたら「タイトルの書き方が悪い」とか「そもそも書き手のスキルが足らない」と言い、(意図的かどうかは別にして)釣った方からしたら「読解力は足らない」とか「タイトルだけじゃなくちゃんと読め」とか、まぁ、双方それなりの言い分はあります。私も読み手でもあり書き手でもあるので、どっちの言ってることも理解できます。

そんななか、私も釣られそうになった記事があったので、みなさんにもご紹介しておきます。

先日、米Amazonが発表したAmazonプライムの改正の記事です。

米アマゾンがAmazonプライム会員の特典のひとつであるプライム・ビデオを切り離し、月額制の単独サービスにすることになったと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。

アメリカのAmazonプライムの年会費は99ドルで、注文した商品が2日で届くお急ぎ便が無料になるほか、プライム・ビデオと呼ばれる映画やTVが見放題、プライム・ミュージックと呼ばれる音楽が聴き放題という包括サービスを提供していた。このたび米アマゾンはプライム・ビデオを切り離し、月額8ドル99セントで提供することになったという。

「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」や「トランスペアレント」、「BOSCH/ボッシュ」といったオリジナルコンテンツを増やしているアマゾンは、月額9ドル99セントでサービスを提供する米動画配信サービス最大手Netflixに対抗するために同サービスを開始する模様。なお、プライム・ビデオ以外の特典も含めたAmazonプライムのサービスの料金は月額10ドル99セントになるようだ。

この記事を読んで、私は以下のようなブログ記事を書こうとしてました。

個人的にAmazonプライムは超お得サービスだと思ってるので、知り合いでまだ入っていない人いたら積極的にオススメしてます。

何の得もないけど(笑)

Amazonプライムに入会した当初の理由は『本の配送料が無料になる』ことだったのですが、いつの間にか『Amazonビデオ』がくっつき、さらに『Amazonミュージック』がくっつき、例えるなら、iTunesとHuluが無料で使えるようなスーパーサービスになったわけです。料金据え置きで。ただ単に配送料が無料になるからと使っていたAmazonプライムなのに、おまけで付いてるサービスの方が凄くなってしまいましたから、オススメするには十分な理由ですね。

ですが、そんな天国状態もそろそろ終焉を迎えそうな悲報が届きました。

えーーー、マジか!?

これじゃ、普通のサービスじゃないかよ?!全然スーパーじゃない(泣)

ふぅ〜、危ない危ない......完全に誤報を発信するところでした(汗)

記事を読んでもらうとわかりますが、冒頭だけサラッと読むと「AmazonプライムからAmazonビデオが切り離される」とだけ書かれてます。が、最後の一文「なお、プライム・ビデオ以外の特典も含めたAmazonプライムのサービスの料金は月額10ドル99セントになるようだ。」までキッチリ読めば、今後もAmazonプライムにはビデオが含まれてることがわかります。これを知った上で冒頭に戻れば、単にプライムからビデオが”切り離される”だけというのが理解できます。が、深読みせずサラッと読めば全体の印象としてはAmazonプライムからビデオが外される、サービスダウンの内容として受け取る人はかなり多くいるはず。事実、ネットでは一瞬ざわつきましたから。

こんなことになった理由は、おそらく米国でリリースされた内容をもとにこのサイトが翻訳する際に誤解を招く構成にしてしまったのでしょう。ストレートに翻訳してるだけなのかもしれませんが、日本語的なニュアンスも鑑みた翻訳されてないのが原因だと思います。

今回の件に関しては明らかな悪意は感じられませんが、ネットニュースの中には極めて悪質で意図的に釣り記事(タイトル)書くメディアもありますから、受け取る側のリテラリーを高くする必要性を今回は特に感じました。

ってことで、色んな意味で釣られないように注意しましょうね、私も含め(汗)

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