スポーツに金を紐付けるのを嫌がる日本人

どんなスポーツであれ、オリンピックに出場するような選手は桁違いに稼いでいいと思うのですよ......仕事出来る人が稼ぐのと同じように。

現実は、プロスポーツとして認知されてるもの以外のスポーツは、”健全”なものでなくてはならないという幻想のもと、ちょっとでも金の匂いがすると、途端に嫌悪感持たれる空気が少なからずあるような気がしますが、それって何なんでしょうかね？？（最近は少し緩和された感じもしますが）

陸上男子１００メートルのリオデジャネイロ五輪代表・山県亮太（２４＝セイコーホールディングス）が、歴史的快走でビッグボーナスを狙う。各地でリオ五輪代表の壮行会が開かれた３０日、山県は都内で所属先の壮行会に参加。同社の服部真二会長（６３）が山県が五輪で９秒台か決勝に進出した場合、特注の腕時計を贈ることを明言した。同社の最高価格の腕時計は５０００万円（税抜き）で、これを上回る価値の逸品が、フィニッシュの先に待つ。

ライバルが現金なら、こちらは超高級腕時計だ。ケンブリッジは日本初の９秒台をマークすれば１億円が所属のドームから贈られるが、セイコーホールディングスも９秒台かリオ五輪での決勝進出を条件に、山県への特別ボーナスを決めた。同社の最高価格の腕時計は５０００万円の「ＦＵＧＡＫＵ」。服部会長は「それ以上の価値のあるものをお贈りしたい」と話した。

いいですね〜、こういうの。

選手のみなさんもテンション上がるんじゃないかと。

ただ、私のように脳天気に「いいね！」って言ってる人ばかりではないのが現実で、目の前にエサぶら下げるのはスポーツ精神に反するとか、会社に所属してるんだから給料もらってるのに......とか、何かスポーツで金を稼ぐ＝汚い的な発想って、そろそろ止めた方がいいと思います。

常々考えてるのは、日本のスポーツレベルで海外選手（チーム）とほぼ同じくらいのスポーツでも、稼ぐ金額の桁が2つ3つ違うのはなぜなのか？？大会の賞金にしてもスポンサードのギャラにしても、全てにおいて日本ってチープ。企業とか団体に金がないはずないし、もっとドカンと払ってあげればいいのに！って思いますが、そうしないのは昔ながらの日本的感覚が染みこんでるからなんでしょうかね？？

昔、女子プロゴルファーの上田桃子が国内敵なしの賞金女王時代にテレビ番組の取材で、「自分は、あの、ははっ、意地汚いというか何なのか分からないんですけれども、同級生とかで、バレーとかバスケとかをしてる子が、もう不思議でしょうがなかったと言うか、先がないスポーツを何でできるんだろうと思ってて」と発言して大炎上しました。

言い方はヘタですが、言いたかったことは、日本では稼げるスポーツと稼げないスポーツがあって、稼げないスポーツをやってる意味がわからないと言ってるのですが、まぁ、伝わらないですよね（笑）もちろん、学生時代の部活は金だけが目的じゃないと言うのはわかってますが、最近、ゴルフやらせる親が多かったりするのを見てても、明らかに将来に繋がるものを選択する人もいるように思えます。にしても、稼げるスポーツの選択肢としては、野球とかサッカーとかゴルフとかテニスとか、パッと思うつくのってその程度でしょう。ただ稼げると言っても、国内でTOP選手であっても海外選手とを比較すると大したことない。

先日、スポーツジャングルという番組で、百獣の王・武井壮が、「これから子供にやらせるスポーツは間違いなくクリケットだ！」って言ってました。MCの浜ちゃんは「はぁ？！」って感じでしたが、詳細聞いてみるともの凄い競技人口で、何より稼げる確率が高い。日本では知名度ゼロに近いスポーツでも億単位で稼げるという事実は衝撃的でしたし、日本では稼げないけど海外だと稼げるとなると、優秀な人材がドンドン流出するという自体になりかねません。

実際、プロ野球はメジャーリーグの下部組織化してると言われてますし、サッカーも同じ。そうならないようにするためにも、国内で競技してても海外並に稼げるようにしてあげたらいいと私は思います。なかなか難しいとは思いますが、そのとっかかりとして、「オリンピックで9秒台出したら1億円！」というはとてもいいと思います。（ちなみに、何も貰えそうにない桐生君にも頑張ってほしいですね）

※とくダネ！の小倉さんが、ケンブリッジのようなハーフ選手の活躍に対して、「両親が日本人の選手にも頑張って欲しいですね」的な発言しましたけど、なんでそういうことにこだわるのか理解出来ないです。こういう人って表向きは人種差別しませんって顔してるけど、根っこの部分では差別してるんじゃないかとさえ思ってしまいます。そう考えると、いまの相撲界とか許せないんじゃないんですかね？？

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