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スマホゲーム業界がレッドを通り越してブラックオーシャンな件

いまメインでやってるスマホゲームは『ツムツム』と『LINEバブル2』で、たま〜に起動するのが『白猫プロジェクト』です。その程度です。


今年の年末年始、テレビ見てたら番組スポンサーの『Cygames』率が檄高でビックリしました(私が見てた番組がたまたまそうだっただけ説もありますけど)。どれくらいの広告出稿率だったのかはちゃんと調べればわかると思いますが、今回はそこを掘りたいわけではないので興味ある方はご自分でどうぞ。

さて、少し前に”スマホゲームはテレビのライバル”的な記事があちこちで散見され、加えてスマホゲームをプロモーションする効果的な手法があの手この手で編み出され、結果、ブーストかかったアプリが上位を独占したランキングにAppleがイラついてキレるという。ただ、色々やってはみたものの、ブレイクスルーさせる最も効果的なプロモーションは結局テレビCMだというオチに、「ネット最強!」とか言ってたみなさんはズルッとイスから落ちそうになったのではないかとご察しいたします。まぁ、私もそのひとりです。

ただそうなると、それなりの資本(広告費)が必要になるわけで単にスマホゲームを作れるという技術的な話だけではなくなり、ある程度の資金力のある企業でなければスマホゲーム業界ではやっていけないとネタックスの中では結論付けてます。言い方を変えると、スマホゲームを作れる技術力があり資金力がそれなりにあれば何とかなるビジネスだと言うことです。


ちなみに、一時期ジリ貧状態だったミクシィがモンスト当ててウハウハ状態になった2015年3月期の業績決算が凄過ぎて、その時に書いたネタックスの記事(2015年5月13日)には、以下のように書いてます。

もうね、ビジネスモデルとかそういうのも関係なくなっちゃってます(笑)

このグラフが示すのは、そこそこ投資出来る資金を持ってる会社はイノベーティブなサービスとかを考えるよりも、ひたすらスマホゲームを作って当てればいいってこと。そういうことでしょ?!mixi事業を立て直すために足跡機能を復活させるとか、フォトブック事業のノハナがどうだとか、もはや一切関係ない決算状況となっております。とりあえず当分の間、ミクシィのビジネスモデルとしては、モンストをいかに飽きられないように頑張るかってことでしょうね。他に何かを生み出すとか必要ないです。ちなみに、先日、創業者の笠原さんが新たなサービス作って公園で自らビラ配りやってたとか話題になってましたが、そういうのやってももはや道楽としか思えないのでやらなくていいと思います。それよりも、とにかくモンストです(笑)


この時のミクシィの売上げ高と営業利益のグラフがこれ(笑)

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もうね、笑うしかないグラフなのですが、今回のネタはここからが本題。

いまスマホゲーム業界は何とも大変なことになってるみたいで、何が大変なのかと言いますと完全にレッドオーシャン状態。いや、レッドを通り越してブラックオーシャンかも。何の話かというと、リリースされるタイトル数の話。


2015年の上半期でサービス終了したタイトルってどれくらいあると思います??


その数なんと218だって!!!

例えば、

・エヴァンゲリオン ・進撃の巨人 ・初音ミク ・太鼓の達人 ・拡散性ミリオンアーサー ・ストリートファイター ・ロックマン ・ボンバーマン ・喧嘩番長 ・北斗の拳 ・花の慶次 ・聖闘士星矢 ・テニスの王子様 ・ソールイーター ・宇宙戦艦ヤマト ・ろくでなしBLUES ・ガールズパンツァー ・マギ ・仮面ライダー ・ウルトラマン ・スーパー戦隊 ・サカつく ・クイズマジックアカデミー ・ハローキティー


ほとんどが有名なキャラクターとコラボしてたり有名な会社が作ってたりしますが、もはやこれだけのタイトルがたった半年で消えて行く業界になってるんです。スマホゲームといえば、ベンチャー企業が夢を追いかけて一攫千金を狙うための手っ取り早いネタだと思ってたのに、いつの間にかブラックオーシャン状態。もはや小資本のベンチャー企業とかが参入できる余地なんて1ミクロンもありません(泣)

まとめると、スマホゲームは「資本力のある会社が月に何タイトルもリリースし、いまいちだったらサクッと終わらせるというのを繰り返していくうちに、モンスト級のヒットが1本出れば全ての赤字を回収出来る」ビジネスモデル、ってことですね。恐ろしい(ガクブル)


安易な気持ちでスマホゲーム事業に参入しようとすれば、それこそ大惨事になりかねないというお話でした。

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