『廃棄処分流通問題』で思ったこと

性善説ではなく性悪説の方がいいと思う！

こんなこと言うと「日本人の美徳が無くなる」とか「日本人の文化が失われる」とか言われそうだけど、そろそろ責任を人に被せるの止めて自分で背負ったらどうでしょうかね？！

いわゆる自己責任ってヤツです。

今回の問題は、CoCo壱番屋が廃棄処分した冷凍ビーフカツを買った『みのりフーズ』が転売したという話しですが、みのりフーズの実質経営者だというオッサンがテレビの取材でこう言ってます。

これ見て「なんて酷い業者だ！」っていう人は多いと思いますが、論理的には言ってることもわからなくもない。そう思う人は意外に多いようでネットでも、

「分からんでもないけどもうそんな時代と国ではないんやで」
「金払って買って無料で分けてたならまだ許せた」

ってな感じのコメントもチラホラ......中には「腐ったものを転売するなんてありえない」とか、ちょっと的外れなコメントもありますが（腐ってないから......今回はプラスチック片の混入による廃棄なので）いずれにしても様々な意見があるのが実情です。

ただ、大勢は「そんな時代じゃない」とか「安全性の毀損だ」とかって意見に集約されるわけですが、個人的にハッとさせられたコメントがこちら↓

正論だろ
いい加減、賞味期限表示とかやめればいいのに
製造日だけ表示してあとは購入者に判断させればいいだけだろ

正論かどうかは置いといて、買う人が自分で判断する、それが一番いいと私も思いました。

ってなこと書くと、必ず言われるのが「企業責任」とか「消費者保護」って話。

そういうの聞くたびに、「日本人ってホント自分で責任取れない人種なんだな〜」って思います。何でもそうですけど、自分で判断したら失敗しても納得行くと思いますけど誰かに判断してもらったら（されたら）失敗した時に納得出来なくないですか？！

上手く行ったら自分の手柄、失敗したら誰かのせい。

そんなことばっかり繰り返してるのって不毛だと思います。

今回の問題も（別に業者を擁護するわけじゃありませんけど）自己責任が基本の世の中だったらそんなに腹も立たないと思いますけど。

自己責任の世の中になるためにはクリアすべき問題もありまして、例えば製造年月日とか生産者（加工業者）とかの情報はキッチリ開示することを法的に縛る。これが嘘だとそもそも仕組み自体が成立しませんから。さらに消費者が自分で判断出来る仕組みを色々提供すること。例えば匂いをかげるとか。五感をフルに働かせて判断出来るようにすると。まぁ、衛生的にどうかって話は別途ありますけど、細かいこと言い出すと色々あるのでしょうが、要は自己判断してもらえるだけの情報開示と仕組み作りって話。

だいたい、食の問題って命に関わる話なわけですから、出されたものを無条件（無警戒）で食べること自体、もしかしたらおかしな話なのかもしれません。もっと慎重にならないといけないのかも。見方を変えると、何も考えなくてもいい日本の食に対する安全性って無駄にハイクオリティなのかもしれませんが、今回のような問題って、実は世界的に見たら割と普通の出来事だったりするんじゃないのか説が私の中にはあります（いや、知らんけど。笑）。

ってことで、自分の身は自分で守りましょうって話でした。