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『BuzzFeed』の編集長がいいこと言ってる件

ブログ更新が滞ってました......理由はこの次の記事に書きますが、「毎日10本書け、さすればPVも上がってガッポガッポ稼げるぜ!」と多投稿を推奨されてる高知のプロブロガーさんからは鼻で笑われそうですが、まぁ、別にブログで食って行こうとか考えてないのでマイペースで書きます......と、軽く言い訳しておきます。


さて、少し前に誰かが「取材しないで記事書くのはダメだ」的なこと言ってました(私のFBのTLだかで見た記憶がある)。まぁ、新聞とかテレビとかのマスメディアは、当たり前ですが取材ありきの一次メディアでそこに書かれてる記事には価値があると思うけど、独自に取材もしないで適当に書いてるネットメディアとかには価値がない的な批判記事だったように記憶してます。オチとしては、「自分はきちんと取材して記事を書きたい」って内容だったような......。

一次メディアからガッツリ引用しただけの記事とか、部分引用ならまだしもマルッと転用して「我々はキュレーションメディアです」という体裁でその手のメディア(?)がやたらと増えた時期もありましたから、そう言いたくなる気持ちもわからなくもない。が、現地まで足を運んで担当に話を聞くことで書かれた記事だけが価値があるかと言えばそうではないと私は思ってて、書く人の考え方なり意見が書かれてれば、少なくとも価値はあると思ってます。多様性という観点からもいいことだと思います。

その私の考えとドンピシャなことを(一時期は批判の声もあった)バズメディアの王者である『BuzzFeed』の編集長がインタビュー記事で言ってました。

バズフィードの特徴のひとつに、インターネット上の情報を収集しまとめた「キュレーション」記事がある。日本では先発のキュレーションメディアが「手抜き取材」や「パクリ」などと批判されたが、日本版編集長の古田大輔氏はそうした見方に異を唱える。

「確かに、『取材をしていない』という声も聞きますが、僕はそれは違うと思っています。取材って、人の声を集めて記事を書くことですよね。今はツイッターやインスタグラムをうまく検索すれば、面白い人々の声や写真がネット上にあって、エンベッド(※ツイートの埋め込み)で法的に問題なく集められるわけです。それをやらない手はないと思っています。

ニューヨーク本社に所属する女性記者は、取材のほとんどをフェイスブック(以下FB)でやっています。そこで面白い社会問題を見つけ、関係者に連絡を取り、メッセージを交換して記事を書く。彼女にその取材手法について聞いたところ、『今、アメリカ人の大半はFBに住んでいます。FBで会えて、コミュニケーションが取れて、裏も取れる。それで書くのと、会って書くのと何が違うの?』と言われ、なるほどなと思いました。実は現場に行かず見つかることも今の世の中にはあって、インターネット上の声を誠実な態度で聞くことが、バズフィードの力のひとつだと思います」

日本人的発想(って表現が適切かどうかは置いといて)では、汗水流して働いた金はいい(キレイ)金で、パソコン使ってちゃちゃっと稼いだ金は悪い(汚い)金だという空気感がありますが、金に色は付いてないわけで、どうやって稼いでも金の価値は変わらないと思うけどね、私は。って、話ととても似てる気がする。ネット使って情報収集するのも特殊スキルだと思うし、その情報をどう料理するかがエディターの上での見せどころ。同じ情報であっても切り口が違えば別の記事になるわけで、結果、現地まで交通費使って出向き、担当者にアポとって時間使って取材して作った記事と価値は変わらないと思います。

ちなみに、『BuzzFeed』編集長のインタビュー記事には、画像の著作権に対する考え方なども書かれてるので興味ある方は下記よりどうぞ。

ってことで、ネタックスもそういう価値を創出できるブログになれればいいな〜って思ってる今日この頃です。

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